大腸がんについて

 大腸ガンは日本人に増加傾向の著しいガンで、大腸ガンによる死亡は男性では肺ガン、胃ガンに次いで3番目で、女性

では胃ガンに次いで2番目ですが、今後一番多くなると推定されています。大腸ガンは早い時期に発見すれば内視鏡切除

や外科療法により完全に治すことができます。少し進んでいても手術可能な時期であれば外科療法により完全治癒が望

めます。大腸は約2メートルの長さがあり、盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸・肛門からなり、大腸粘膜

のあるところではどこからでもガンが発生しますが、特にS状結腸と直腸が

大腸ガンのできやすい部位です。したがって、自覚症状の一つである血便

があった場合、それを痔と自己診断しないで、ガンあるいはその他の病気の

可能性が十分考えられるので、そのまま放置せず医師の診察を受けて下さ

い。  大腸ガンの確定診断のためには注腸検査(X線検査)と大腸ファイバー

スコープ検査を受ける必要があります。





大腸ファイバースコープ

 検査方法は基本的に胃内視鏡検査と同じで、大腸の場合は肛門から内視鏡を挿入し、空気を送って膨らませながら腸の粘膜

を直接観察します。 当院では大腸ガンのできやすい直腸・S状結腸(大腸ガンの約70%は直腸とS状結腸から)までを観察す

る内視鏡検査です。それより奥の大腸は注腸検査を行います。注腸検査で異常があった場合や便潜血が陽性の場合に行わ

れます。 大腸ファイバーは直接ポリープなどの病変を見ることができ、組織を取って病理診断することもできます。またその場

でポリープを切除することも可能です。


 
前処置  : 特別必要ありません。

検査当日 : 検査前に浣腸して、便や粘液を除いてきれいにします。

検査時間 : 約10分

検査費用 : 約2,800円(3割負担の場合)
※ 病理検査を行った場合は約3,000円の加算


大腸ファイバーで発見された
早期大腸がん(S状結腸




注腸検査

 大腸のX線検査を注腸検査といいます。注腸検査は肛門からバリウムを注入して、その後空気を入れて大腸を膨らませ、大腸

全体をX線撮影する検査です。バリウムと空気を入れるため、多少違和感がありますが痛みを感じることはありません。この検査

により大腸ポリープ・大腸ガン・潰瘍性大腸炎・虚血性大腸炎・クローン病などの病気が分かります。この注腸検査の長所は大腸

全体を身体の外から観察できるため大腸の形態変化や病変の正確な位置を知ることができ、治療方針の決定のための質的診

断に有効です。

 
前処置  :  前日に残渣の少ない特別食を食べて頂き、夜に検査用の下剤を服用してもらいます。(予約 が必要です)

検査時間  :  20分程度

検査費用  :  約5,200円(3割負担の場合)



大腸全体のX腺像
     注腸検査で発見された早期大腸がん(横行結腸)



注腸検査は大腸に便やカスが残っていると正確な検査ができません。そのため前日
の食事制限が必要となります。
 この注腸検査食(ハウス食品)はできるだけ空腹感のないよう、またおいしく召上って
いただけるよう原料米は「コシヒカリ」を使用し、楽しんで食べて頂けます。
  (別途1,500円)